「サンライズ・サンセット」
(1月17日公開予定)
リモートワークでお試し移住。
新しい生き方発見する青年の“人生劇場”
コロナ禍で世の中、未曾有のパンデミック、働き方も変わってリモートワークという新しいシステムが生まれた。出勤せずともパソコンひとつで仕事が出来る便利な形が受けた。大企業に勤める釣り好きの青年がパソコンで見つけた格安物件に惹かれ東北に移住した。しかし、地元民からはよそ者扱い。何事にも前向きな性格の青年は地元民とトラブりながらも溶け込んでいく。震災の爪痕、過疎化の問題も浮き彫りにしながら、新しい生き方を見つけて行く青年の“人生劇場”だ。楡周平の原作を宮藤官九郎が脚本、岸善幸監督がメガホンをとったヒューマンコメディ。
時は2020年。世界中にコロナウイルスが蔓延、日本も飲食業やホテルなどのサービス業はじめが多くの業種が大打撃を受けた。西尾晋作(菅田将暉)が勤める東京の大企業もパソコンを使っての業務体系に変換した。自宅にいることでパソコンを使う機会が多くなった晋作は4LDK、家賃6万円という物件画面に見入られた。場所は三陸。釣り好きの晋作にとっては、毎日、釣り三昧で新鮮な魚貝類が食べられると大喜び。息苦しい東京からセカンドハウス感覚の“お試し移住”として早々に移り住むことにした。コロナの影響もあって移住して2週間は会社から自宅待機を命じられていたが、実際、仕事の合間には釣り三昧で都会の息苦しさなどすっかり忘れていた。
そんな借家の大家が美人で、地元民から慕われているマドンナ的存在の関野百香(井上真央)。百香は東日本大震災で夫と2人の子供を亡くし、義父と暮らしながら役場に勤め、空き家対策を担当していた。そんなつらい過去を持つ百香には幸せになって欲しいと願う地元民たちは、東京者にそそのかされるのではと晋作を警戒の眼差しで見るようになった。
ひと癖もふた癖もある地元民たちとトラブルを起こしながらも溶け込んで行く晋作。“お試し移住”から新しい生き方を見つけて行く。
上映時間2時間19分
大阪ステーションシティシネマ、なんばパークスシネマ、109シネマズHAT神戸他で上映予定